生活情報デザイン専攻の
教員&在学生座談会

生活情報デザイン専攻の学生たちは、どんな活動をして何を学んでいるの?
ビジネスプランコンテストで受賞を果たしたふたつのプロジェクトを中心に語ってもらいました。

 

コロナ禍ならではの課題を見つめて。

澤崎先生
さて、もう一つの研究は「一般の部」のグランプリを受賞した、神社仏閣おみくじネットワーク「おみくりん」。これは、私が足羽神社の神主さんから「感染防止のため『おみくじの筒』を撤去せざるを得ず困っている」との相談を受けたことで始まった取り組みです。
さいとうさん
ちょうど私が、ソフトウェア開発の研究をしたいと澤崎先生に申し出ていた時だったので、一緒に足羽神社にヒアリングに伺いましたね。
澤崎先生
そこで伺った話から、スマホを利用して非接触型のおみくじができないかということになり、具体的な方法を一緒に探ったんだよね。
さいとうさん
オンライン決済システムを使って「いつでもどこでもおみくじが引ける」ものを...と考えましたが、取り組みを進めるうちに、根本的な課題はコロナ禍による参拝客の減少だとわかり、今までのように神社へ参拝した際におみくじを引けるものへと方向転換しました。
澤崎先生
最終的には社務所の前に設置した二次元コードをスマホで読み込むことで表示される番号を窓口で提示し、おみくじを受け取るという方法にしましたね。これで不特定多数が触る「おみくじの筒」が無くてもおみくじを引ける仕組みができあがりました。
おおつかさん
足羽神社でこのモデルをリリースした時には新聞やケーブルテレビなどたくさんのメディアに取り上げていただいて、それを見た友達や近所の方から「やってみたよ!」という声が聞けてうれしかったです。
澤崎先生
この「神社での運用実績」には大きな意味があります。「一般の部」では、現実のビジネスへとつながる道筋を立てることも重要なんです。今回、足羽神社での運用結果をもとに他の神社でも展開可能なプランとして具体案を提示できたことは、大きく評価された点だと思います。

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