検査員の仕事を選んだ理由は?

幼い頃から絵を描いたり、モノを作ったりすることが好きで、特に色彩に興味があり、進学する際、好きなことについて学びたいと考え、仁愛女子短期大学の生活環境専攻へ進学しました。短大では、染物の授業が楽しかったこと、2年生の時にファッションデザインを専攻したことで、生地にもいろいろな種類があることを知りました。また、色彩検定の資格も取得しましたが、色に関する知識を学んだことは、今の仕事でとても役立っていますね。東洋染工に就職を決めたのは、会社見学の時に、世界的に有名な靴メーカーの布素材や自動車の天井素材・シート生地などを手がけていることを知り、福井にもこんな会社があるんだと驚いたこと、そして、いろいろな色や生地に囲まれている仕事が楽しそうだと思ったからです。ここでなら、短大で学んだことが活かせると考えて就職を決めました。

検査員の仕事でやりがいを感じるところは?

私の主な仕事は製反といって、生地の染めムラや汚れ、キズなどがないかをチェックすることです。商品の生地は、大きなものだと幅2m50cm、長さは100mくらいのものまであり、一人でそれを検査するのはとても大変です。しかも、製反は商品として出荷する前の最終工程ですので、責任も重大です。それでも、検査に立ち合ったお客様から、「いつもありがとう」と声をかけていただいたり、顔と名前を覚えてくださったお客様が、「松本さんが検査をしたのなら大丈夫だね」と言われ、信頼されていると感じた時には、「頑張って良かった。次もしっかり検査して、お客様に喜んでもらえるよう頑張ろう」と思います。また、どちらかと言えば几帳面な性格なので、縁が不揃いだった生地がきっちりと巻けた時や、仕上げのビニール梱包がキレイにできた時には、個人的にですが達成感や喜びを感じています。

仕事をする上で大切にしていることは?

一番大切にしていることは、「検査でミスをしないこと」です。私の仕事は、商品の小さなキズや汚れを見逃さず、チェックすることなので、とにかく常に集中して検査することを心がけています。また、キズや汚れがあった場合、他部署や上司への報告と連絡は必須ですし、自分の担当以外の機械を扱う時にも、連絡や相談が大切です。ですから、「報告・連絡・相談」はとても重要です。そのためにも、上司や同僚とのコミュニケーションを欠かさず、チームワークを大切にして仕事をしています。そして、きちんと体調管理をすることも、心がけていることです。

同僚から見た松本さんは
1人の検査員として
職場になくてはならない存在

鈴木さん
入社時の松本さんは、少々人見知りで体力面でも心配な部分がありましたが、本人の努力と同僚のサポートで仕事にも慣れ、多くの専門用語もしっかりと理解して1人で検査員としての業務につき、職場に絶対必要な存在になっています。今後は、より難しい仕事にも挑戦してもらいたいと思っていますので、お互い成長していけるよう頑張りましょう。
Private Life
旅行
短大時代の友人と一緒に
コンサート+観光&買い物旅行へ

高校・短大時代の友人と一緒に旅行へ行くことです。特に、泊りがけで好きなアーティストのコンサートを見に行くのが楽しみです。最近は神戸と東京へ行きましたが、コンサートの翌日には観光やショッピングも満喫。これが私のストレス解消法ですね。
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