生活情報専攻の学べること

実践的・具体的でリアリティのある学びを通して、幅広い進路をめざせる力を身につけます。

学ぶこと

1.情報科目

ワープロ、表計算やデータベースなどのビジネスソフトの利用技術を学ぶとともに、コンピュータ・タブレット・インターネットをビジネスツールとして役立てるひとつ上の技能と専門知識や論理的な考え方を身につけます。

2.ビジネス実務科目

実社会で仕事をしていくためのビジネスマナー、簿記、マーケティングなどを学ぶことで、社会のしくみをより深く理解し、実務をこなす力を培うことができます。

3.コミュニケーション科目

文章表現、プレゼンテーション、コミュニケーションスキルなどを学び、そこから他者を理解し、情報を伝えるために必要な知識、技能、態度を身につけ、社会に対応できる力を高めます。

4.総合科目

大学での学び方、キャリアを計画する方法、ジェネリックスキルなどを学びます。そして、情報・ビジネス実務・コミュニケーションの3分野にわたる総合的な課題に対してチームで問題を解決する能力を高めます。

学び方と身につく力

TOPICS

リアリティのある学び

生活情報専攻では、社会とのつながりの中で、実践的に学ぶ授業を数多く開講しています。その中から、代表的な授業を紹介します。

コミュニケーション演習Ⅰ

地域の課題を自分たちで調査・発見し、その解決策を議論して第三者に分かりやすく伝える方法を学ぶ課題解決型(PBL)の授業です。2018年度には、オレンジリボン運動(子ども虐待防止)をテーマに活動を行いました。


活動の流れ
STEP1 福井市の子ども家庭センター・子育て支援室を訪問
福井市の子ども家庭センター・子育て支援室の方から、子ども虐待の現状についての講義を受けました。その後、子育て応援イベント「すこやかふくい2018」の福井市のブース「こども笑店」で子どもたちや親子で楽しんでもらえる企画を考えました。
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STEP2 「すこやかふくい2018」に参加
「すこやかふくい2018」に参加し、自分たちで考えた企画を実践し、子どもたちと楽しい時間を過ごしました。スマートフォンやタブレットを使って保護者の方にアンケート調査を実施し、情報収集も行いました。
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STEP3 オレンジリボン・プレゼンテーション
オレンジリボン運動への参加経験やアンケート調査の結果など、これまで学んできたことを活かして、「子育てママダイヤル普及・啓発カード」に関するプレゼンテーションを福井市の子ども家庭センター・子育て支援室にて行いました。提案した案をベ一スに実際の啓発カードが作成されることになりました。
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企業研究

福井県における企業活動などを調査・研究することで、社会人として必要な知識や技能を身につけます。この授業では福井商工会議所と連携して、多くの企業の方をゲストスピーカーとしてお招きします。2018年度は、福井銀行や福井県庁をはじめ13の企業や自治体の方に来ていただき、第一線で活躍する方々から、さまざまな業種の実際の業務に関して学びました。

ビジネス実務演習

社会人として必要なビジネススキル(コミュニケーション、情報処理、企画立案、プレゼン、企画実行能力)を、演習活動を通して身につけます。毎年、さまざまな企業・団体の方々とコラボレーション(協働)をしています。

コミュニケーション演習Ⅱ

英語を活用したコミュニケーションについて学びます。地域の子どもを対象とした英語教室を開催するなど、地域活動を通して、効果的なコミュニケーション方法を身につけます。

実践を通して学ぶ、幅広い取り組み

アクティブラーニングの実践
「アクティブラーニング」とは、教員が一方向的に授業するのではなく、グループワークなどを通して学生が主体的に学ぶ授業のことです。生活情報専攻では、学習効果を高めるため、各自のスマートフォンのほか、さまざまな教材や学習支援システムを用いてアクティブラーニングを推進しています。

写真 『はたかち』®カード(日本キャリア・カウンセリング研究会)を使ったグループワークの様子。自分が仕事をするうえで大切にしたい価値観を探り、今後の目標設定に活用します。
公務員対策が充実
公務員試験やSPI試験に対応する授業「社会人基礎演習Ⅲ」を1年次の前期に開講しています。このほか、外部講師による「公務員対策講座」や「公務員模擬試験」、生活情報専攻の教員やキャリア支援課による個別支援など、合格に向けてのサポートが充実しています。

資格取得の推奨
学びの根拠として資格取得を推奨しています。指定科目の修得で卒業と同時に取得できる「情報処理士」や「ビジネス実務士」のほか、MOS※などのパソコン関係や簿記や秘書、英語の検定試験には、専門の講座を開講して取得をサポート。医療事務講座を受講して、医療事務2級を取得することも可能です。多くの学生が、就職活動が始まるまでに多くの資格を取得しています。
※Microsoft Office Specialist
キャリア形成に向けたサポート
学生一人ひとりが希望の進路を選択できるように、生活情報専攻では、授業「キャリアプランニング」や「企業研究」、OGを招いての講演会など、様々なプログラムで、就職や進学に向けたサポートを行っています。
主な活動
・ジェネリックスキル(汎用的技能)の客観的測定と育成を実現する「PROGテスト(河合塾)」を入学時と卒業時に受験し、自分の強みと弱みを理解し、目標設定やキャリア形成に役立てます。
・生まれたときから今までを振り返り、自分語りをすることで自己を理解する「デジタル・ストーリーテリング」の制作をします。
・地元企業の社長による講義を受けます。

ゼミ活動

ICT・マーケティング・異文化理解など、生活情報専攻で学んだ学問分野の中からテーマを決め、1年間のグループ研究を行います。 制作、文献調査などグループにより方法は異なりますが、卒業研究を通して、問題を発見し解決していく総合的な知識や技術を身につけます。

澤崎ゼミ

澤崎ゼミの研究テーマは、地域や社会とのつながり。ビジネス実践の活動を通して、コミュニケーションのあり方を研究します。

POINT 1
実践から地域活性化やビジネスについて考えます。
POINT 2
自分の将来につながる身近なテーマで研究します。
研究テーマ①
ベジファ一スト広報企画と情報発信 - 動画企画からYouTubeなどのネット配信まで -

福井市(保健センター)と連携し、市民向けの啓発動画を作成することで、広報企画のあり方について実証を行いました。6月ごろから福井市役所のご担当者と打合せをはじめ、撮影内容の検討などを行い、シナリオ作成から撮影場所の選定まで、自分たちで試行錯誤しながら進めてきました。制作した動画はDVDとして福井市内の公民館に配布されたほか、YouTubeにも福井市保健センター専用チャンネルを開設し、配信しています。
動画はこちら
写真 左)市のご担当者との打合せでは、より良い動画へとつなげられるよう稿極的に意見を交換しました。
右)撮影では一般の方々をはじめ、多くの方にご協力いただきました。
研究テーマ②
福井の優良企業との連携と情報発信 - 松文産業をテーマに企業PRを考える -

地元福井の繊維企業「松文産業」をアピールするための工場見学用マップを作成しました。現地企業に何度も足を運び打合せを行った結果、親しみやすさのある手書き風でポップなデザインにすることに決定。工場は甲子園球場2.5個分という広大な敷地なので、工場を立体的に描いたものを元にテーマパークのマップのようなイメージで作成しました。さらに、そのマップを利用して高校生や専門学校生などを対象に工場見学会を企画・実施。作成したマップの使い勝手などの検証も行いました。この様子は、2度にわたり新聞にも大きく取り上げられました。
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写真 左)マップとしての機能性と親しみやすさを両立するため細部まで丁寧につくりました。
右)より良いものにするため、さまざまな資料や惹見を元に仕様を検許しました。

その他のゼミ

大西ゼミ
「どうしたら売れるのか」「なぜ買ってしまうのか」という売り手と買い手の心理を探り、会計・簿記の知識も考慮に入れて経済活動の研究をします。
平塚ゼミ
情報に関する知識を活かし、見る人に分かりやすい映像作品やゲームなどを制作し、学校や地域などで楽しく学べる方法を考えます。
田中ゼミ
ICTを活用した障がい者支援やまちづくりなど、人に伝わりやすいコミュニケーションを研究します。
金井ゼミ
ICTを利活用して地域の課題解決やアピール方法などについて研究し、地域の貢献につながる成果をめざします。
野本ゼミ
女性のライフイベント(就職・結婚・出産・子育てなど)に関わる分野について研究します。日本に限らずグローバルな視点で課題を設定します。

澤崎 敏文 准教授

実践的・具体的でリアリティのある学びを通して、幅広い進路をめざせる力を身につけます。

生活情報専攻で大切にしているのは、ものごとのゴールだけでなく、そこにたどり驚くまでの過程。そのため、授業内外のさまざまな活動を通して自分が考えたことや取り組んできたことを記録・評価することを積極的に行っています。また、パソコンだけでなく、日常生活に欠くことができないスマホやタブレットといったICT機器も積極的に授業で活用していきます。課題や実習で取り組むのはどれも「実際の仕事」を感じられるものであるため、リアリティのある学びを通して現場で活用できる即戦力を身につけることができます。

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