仮面=人格を使い分けるという比喩的な意味で
その言葉を用いられていることと、仮面という名の感情、
人格といったものを自分はどれだけあるのだろうと疑問に持ちました。
感情を具現化し、心のコレクションとしてつくっていきます。
制作プロセス
私は自分を表現することが苦手で、特に顔を見られる感情の表現に苦労しています。そんな感情をうまく出せないのなら、すでに目に見えている形でつくってしまったらいいのではないかと考え、仮面をつくろうと思いました。そして、仮面=人格を使い分けるという比喩的な意味でその言葉を用いられていることと、仮面という名の感情、人格といったものを自分はどれだけあるのだろうと疑問に持ちました。しかし、制作を進めているうちに自分の感情が分からなくなり私の表情はこれでいいのだろうかと不安になりました。私の表情ではなく人の表情をつくり、お手本とすることでその不安を取り除こうとしました。ですが、どのような感情でどのような表情になるのか調査し、仮面をつくっていくうちに個人の表情には同じものが無いことに気づきました。(今までは人の表情はすべて同じものだと思っていました)仮面をお手本とするより人の表情の一つとして考えることで自身の表情をみつけることができます。この仮面は丈夫で軽い段ボールで出来ています。この素材を選んだ理由は顔の皺や肌を表現しやすいと思ったからです。また、人の肌と色が似ているのでより人の顔らしくつくることが出来ました。